国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

学部・大学院

産業情報学科

情報科学とシステム工学の分野において、専門的な能力の育成を図り、「情報処理」と「ものづくり」の技術を通して、快適な社会と生活環境の整備に貢献できる人材を養成します。

産業情報学科の様子

情報科学コース

情報科学コースでは,自ら学ぶ目的を常に意識できるようにするため各年次に専門教育科目を配置し,3つの分野(データ処理,ソフトウェアシステム,ハードウェア)それぞれに重点を置いた履修モデルを提案し,それらを基に柔軟なカリキュラムを提供します。

情報科学専攻

[教育内容]

  1. 情報科学全般を網羅的に学びながら,データ処理,ソフトウェア,ハードウェアをベー スにした演習・実験を通し,4 年間の学修の全体像が形成できるようにします。
  2. 情報科学全般で必要と思われる基礎的な内容の講義・実験等を必修科目とし,①ソフト ウェアシステムモデルで必要とされるソフトウェア工学やプログラミングに関する講義・演習等,②ハードウェアモデルで必要とされる電子回路に関する講義・実験等,③ データ処理モデルで必要とされるデータベース設計や情報検索に関する講義・演習等 を選択科目として,専門知識修得に必要となる基礎を学修します。
  3. 自らの目指す将来像を元に各モデルの講義・演習・実験を通してより具体的な知識,技 術の獲得を目指します。また,セミナーやプロジェクト形式の授業やキャリア教育から 学生自らが積極的に問題を解決できる応用力を養います。

先端機械工学コース

機械工学はあらゆる産業分野で必要とされる基盤的学問分野であり,機械技術者には 確かな専門知識とともに各技術分野の特性に応じた柔軟な応用力が要求されます。先端機 械工学コースでは,最先端の技術をリードする工学領域として,機械工学の基礎に根ざし た学問の系統性を尊重した 4 力学(材料,振動,熱,流体)の修得,また,機械工学に関 する広範な専門知識の修得,さらに現代のものづくりに不可欠なコンピュータ支援技術(CAD/CAM/CAE/CAT)の修得を基軸として学びます。

システム工学専攻/機械工学領域

[教育内容]

  1. 専門知識の修得と実践:機械要素,機械加工法などの専門知識の修得とともに,専門知 識に基づいた機械工学実験を実践します。また,実社会で用いられている機械加工を体 験することにより専門知識と実際のものづくりとの繋がりについて理解を深めます。 さらにグローバル化が進む現代社会に適応できるように技術英語を学修します。
  2. 基盤となる工学理論の修得:機械工学を学ぶために必要な力学などの基礎的知識を修得 するとともに,普遍的に必要とされる工学理論である 4 力学(材料,振動,熱,流体) を学修します。さらに,現代社会の急速な変化に対応できるように,プログラミング, 計測・制御工学などを学修します。
  3. 機械設計技術の修得:機械設計技術者のコミュニケーションツールである設計・製図に ついて,基礎科目として図学,機械設計製図演習などを通じて順次学修します。そのう えで,現代のものづくりの基盤となる,コンピュータ支援設計(CAD),コンピュータ支 援製造(CAM)およびコンピュータ支援解析(CAE),検査(CAT)技術を活用した応用設 計ならびに理論についても実践的に学修します。

建築学コース

建築学コースでは,建築計画系,構造工学系,環境工学系および建築製図系を基軸とし た科目群を系統的かつ横断的に履修することができるカリキュラムとなっています。修得 した建築学の知識と技術を通して共生社会に参画・貢献できる専門職業人を養成します。 また,所定の科目を履修することにより,一級建築士または二級・木造建築士の受験資格 を得ることができます。

システム工学専攻/建築工学領域

[建築系コースの Webサイトへ]

[教育内容]

  1. 建築や都市空間などの計画理論とデザイン論から構成される建築計画系科目により,住宅から各種施設における幅広い建築物について適切な空間構成法を学修します。また,人にやさしい建築空間づくりの基礎知識として人間工学等の科目を通して身体や生活行動と環境との関係について学修するほか,建築経済や住宅政策,建築法規など総合的な学びを通じて,居住環境への理解力を養います。
  2. 構造工学系科目では,地震や強風時の建物の安全性を評価できるよう,力学的な原理やこの原理に基づいた計算方法を学修します。さらに,コンピュータを活用した安全評価に関する解析方法(CAE)を学修します。
  3. 環境工学系科目では,音・光・熱・空気などの環境要素から生活空間の快適性を評価するための理論や計算方法を学修します。また,これらの知識をより深く理解する為,建築実験や演習科目によるアクティブラーニングを行い,さらに,コンピュータを活用した環境評価に関する解析方法(CAE)を学修します。
  4. 建築製図系科目では,年次進行に従い住宅から多機能な社会施設に至る多様な建築の設計課題に取り組み,計画理論や構造工学および環境工学の知識を反映させた建築のデザインと構成法を学修します。また,建築製図のみならず,建築模型やモデリングソフトによる3D表現など多彩な建築表現の理論と技術を学修します。

支援技術学コース

支援技術学コースでは,3 つの分野(情報保障工学,福祉機器工学,福祉住環境学)の領域を編成し,それらを基に柔軟でかつ横断的なカリキュラムを提供します。

[教育内容]

  1. 情報科学に関する科目および人の支援技術に関する科目を通して,情報保障を科学的に分析し評価する方法ならびに新たな情報保障システムを生み出すための技術について 学修します。
  2. 幅広い教育系科目を修得するとともに,ものづくりに必要な機械工学の基本的な専門知 識や機械設計技術を順次身に付け,それらを実践する力を養います。さらに,福祉機器工学の知識を身に付けることにより,現代における様々な社会環境と人間との調和に 貢献できる福祉機器設計について学修し,高度情報化社会に貢献できる新たな価値を 創造できる応用力を養います。
  3. 住空間や都市空間における障害者や高齢者等などの行動特性について学修できる建築 計画系科目と福祉論などの支援技術学系共通科目とにより,人にやさしい環境のデザ イン理論を学びます。また,建築製図系の科目により,それらの建築的表現法を学修し ます。これらの学修を通し,人間の QOL の向上に寄与するまち・建築・空間を提案でき る力を有する人材を養成します。また,所定の科目を履修することにより、二級・木造 建築士の受験資格を得ることができます(二級建築士取得後は、将来的に一級建築士に ステップアップできます)。
  4. 障害支援技術に関する共通科目および領域横断科目を設け,福祉や支援に関わる基礎的な内容を広く学修します。

産業情報学科長からのメッセージ

金融・医療・エンタテイメントやスポーツなど、いまやあらゆる分野で情報技術は使われ、豊かで快適な生活を支える根幹となっています。社会の情報化が進むにつれ、コンピュータを使いこなすだけでなく、情報を整理・分類して新たな価値を生み出すなど、情報のエキスパートに求められる能力の多様化が進む一方で、これらの情報を効果的に活用するモノづくりを基盤とした工学についての重要性も増しています。

産業情報学科では、情報についてソフトウェア・ハードウェア・データサイエンスの立場からバランスよく学ぶことで、社会のあらゆる分野で活躍できる情報技術者を育成するとともに、機械分野と建築分野において、コンピュータを駆使して最適なモノづくりに貢献できる創造性に富んだ高度な職業人として社会的自立ができる人材の育成を目指しています。さらに支援技術学コースでは、これら情報・モノづくりについての知識を基盤として、障害者の視点・立場からの障害者の支援について学ぶことができます。

情報科学、機械工学、建築学や支援技術学の知識・技術を応用し、共生社会の実現に貢献しようとする目的意識を持つ皆様をお待ちしております。

産業情報学科の様子

 

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