国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

入試案内

大学院技術科学研究科 FAQ

【各専攻共通】

(修学関係)

Q1.筑波技術大学大学院では何が学べますか。
A1.聴覚・視覚障害者のための大学院として,障害がありながらも産業技術や医療技術に関するより高度で専門的な知識・技術,応用能力,研究能力を備え,企業や医療現場などの要請に積極的に応え貢献できる専門技術者・研究者・指導者を養成するとともに,地域社会や職場において聴覚・視覚障害者のリーダーとして活躍できる人材を育成しています。また,平成26年度からは情報アクセシビリティ専攻が開設し,聴覚・視覚に障害のない方も入学対象として,障害者支援や情報保障に関する教育や研究を行う専門家の養成を行っています。

Q2.具体的にはどのような専攻がありますか。
A2.次の3つの専攻があり,それぞれに3つのコースがあります。
○産業技術学専攻(聴覚障害者のための専攻)
聴覚障害者の社会的自立・参画・貢献はもとより,専門領域に関する系統的な専門知識と技術を持ち,生産の現場において中核的な役割を担いうる高度専門職業人を育成することを目指すため,①情報科学コース,②システム工学コース,③総合デザイン学コースの3つコースがあります。
○保健科学専攻(視覚障害者のための専攻)
視覚障害者の社会的自立・参画・貢献はもとより,専門領域に関する系統的な専門知識と技術を持ち,生産の現場において中核的な役割を担いうる高度専門職業人を育成することを目指すため,①鍼灸学コース,②理学療法学コース,③情報システム学コースの3つコースがあります。
○情報アクセシビリティ専攻(聴覚・視覚に障害のない方も入学可能な専攻)
聴覚・視覚障害者の社会的自立・参画・貢献するための障害者支援に関する専門的,系統的な知識と技術を有し,社会における障害者支援の中核的な役割を担いうる高度専門職業人及び情報保障の研究者を育成することを目指すため,①障害者支援(聴覚障害)コース,②障害者支援(視覚障害)コース,③手話教育コースの3つのコースがあります。

Q3.聴覚または視覚に障害がありますが,授業で情報保障が受けられますか。
A3.聴覚障害者に対しては,教員自らが手話を使用したり,手話通訳やパソコン要約筆記などによる情報保障を行っています。視覚障害者に対しては,教材を点字,墨字の拡大文字,電子ファイルなどで用意しています。また,その他にも各教員が,授業の方法などで配慮しています。

Q4.聴覚や視覚以外にも障害があるのですが,入学することができますか。
A4.はい大丈夫です。障害の状況に合わせて受験方法や入学後の学修,寄宿舎生活などが円滑に進められるように可能な限り配慮します。

Q5.出願のための条件はありますか。
A5.各専攻の学生募集要項をこちらに掲載しています。各専攻やコースによって,障害の程度,学士の種別,国家資格の有無などの条件がある場合がありますので,必ずご自身で内容を確認して出願してください。

Q6.修了するための要件はどのようになっていますか。
A6.大学院に2年以上在学し,修了の要件として必要な授業科目を30単位以上修得し,かつ必要な研究指導を受けた上,学位論文の審査及び試験に合格すれば修了が認定されます。各専攻によって,履修科目等の詳細が異なります。

詳細は以下のページで確認できます。
○産業技術学専攻
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/department/grad_school/it/education_policy.html
○保健科学専攻
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/department/grad_school/hs/education_policy.html
○情報アクセシビリティ専攻
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/department/grad_school/ica/education_policy.html

Q7.事情があって,2年で修業することが難しいのですが,修業年限を延ばすことは可能ですか。可能な場合の授業料はどのようになりますか。
A7.入学手続き時に長期履修の制度を利用した修業年限の延長申請を行い,承認された場合は修業年限を3年に延長することができます。修業期間の延長申請には条件などがありますので,出願の前にご相談いただくことをお勧めします。

修業期間が3年に延長された場合の授業料については,2年間分の授業料総額を3で除した額を1年間の授業料額とし,3年間で納めていただく授業料総額が同額となるように調整します。

Q8,秋季入学の制度はありますか。
A8.現在はありません。

Q9,今社会人ですが,働きながら学ぶことは可能ですか。
A9.長期履修制度(上記A7参考)に申請していただき,認められれば,1・2年目で平日2~3日通学し,3年目は研究活動のみにすることが可能です。専攻によっては実習等もありますので,入学を検討する際にお問い合わせください。なお,現在通常授業は夜間・休日には開講していません。

Q10,専修免許状は取得出来ますか。
A10.専攻によって所定の授業の単位を得ると取得できます。取得できる免許は以下のとおりです(一種免許状取得者のみ)。
●産業技術学専攻  高等学校教諭専修(情報),高等学校教諭専修(工業)
●保健科学専攻   高等学校教諭専修(情報)

(研究関係)

Q1.指導教員の一覧を見ましたが,どの教員に指導していただくのが良いかよく解りません。

A1.入学後,どのようなテーマで研究したいのかをお聞かせいただければ,その内容について研究指導が可能な教員をご紹介します。面談などを行うことも可能ですから,ご遠慮なくご相談ください。

Q2.指導を希望する教員は決まっているのですが,事前に相談したほうがよいのでしょうか。

A2.出願の前に,指導を希望する教員と連絡を取り,考えている研究テーマについてご相談いただくことをお勧めします。(各専攻の学生募集要項の研究指導教員一覧に連絡先を掲載しています。)

Q3.研究に対する経済的な支援はあるのでしょうか。
A3.研究に関連した活動(学会参加やアンケート実施など)に係る経費やコピー代,消耗品購入などの経費について支援があります。

Q4.研究室に占有のデスク等はありますか。
A4.各専攻によって大きさ等は多少異なりますが,院生研究室があります。室内には院生一人一人のデスクに加え,共有で利用できる設備があります。

(学費関係)

Q1.授業料などの修学費用はどのようになっていますか。
A1.最新の授業料等はhttp://www.tsukuba-tech.ac.jp/education/expenses/で確認してください。

Q2.入学料の免除はどのような場合に認められますか。
A2.入学前1年以内において,学資負担者が死亡し,又は入学する者若しくは学資負担者が風水害等の災害を受けたことにより,入学料の納付が著しく困難と認められる場合などに,入学料の全額又は半額が免除されることがあります。なお,申請は入学手続き時に行います。

Q3.授業料の免除はどのような場合に認められますか。
A3.経済的理由等による授業料免除のほか,成績優秀者等や社会人入試入学者などに対する授業料免除の制度があります。例えば,経済的理由により授業料の納付が困難であり,かつ学業成績が優秀な場合に授業料の全額又は一部が免除されることがあります。

詳細はhttp://www.tsukuba-tech.ac.jp/education/expenses/で確認してください。

Q4.奨学金はどのようなものがありますか。
A4.日本学生支援機構の奨学金のほか,地方公共団体,民間団体等の奨学金があります。地方公共団体によっては,障害者特別枠を設けている場合もありますので障害のある方は,福祉課など担当窓口に相談しておくことをお勧めします。

(その他)

Q1.学生寄宿舎に大学院生も入居できますか。
A1.入居できます。新入生は優先しますが,空室の状況,入居希望者の障害の程度及び経済状況等を総合的に判断し,入居者を決定します。

Q2.キャンパスが2ケ所ありますが,大学院生はどちらのキャンパスですか。
A2.産業技術学専攻の学生は天久保キャンパス,保健科学専攻の学生は春日キャンパスです。情報アクセシビリティ専攻の学生はコースにより異なり,障害者支援(聴覚障害)コースと手話教育コースの学生は天久保キャンパス,障害者支援(視覚障害)コースの学生は春日キャンパスです。入学式などの式典や全学行事などはどちらかのキャンパスで行います。

交通・アクセスはhttps://www.tsukuba-tech.ac.jp/access/で確認してください。