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  • 2026年07月28日
  • 学生・卒業生の活躍・活動

卒業研究作品「手話カレンダー」が羽田空港・那覇空港で活用されています

2026年3月に本学総合デザイン学科を卒業した若山華子さんが制作した卒業研究作品「公共交通機関で使用する表現を学べる手話カレンダー〈空港編〉」が、羽田空港および那覇空港で社員向け手話学習教材として活用されています。

本教材は、空港で頻繁に使用される案内や接客、非常時に必要な手話表現を、日常的に楽しく学べるEPUB形式の動画教材です。各月のページから手話動画を視聴できるほか、手話の読み取りや表情の重要性も学べる構成とし、空港をイメージしたデザインを採用することで、実際の業務を意識しながら学習できるよう工夫されています。

羽田空港スタッフの研修風景

卒業研究では、日本空港ビルデング株式会社との連携協定のもと、空港内での調査や写真撮影などの協力を得て実施しました。空港スタッフへのアンケートでは、使用頻度の高い案内フレーズや手話学習へのニーズを調査し、さらに聴覚障害当事者へのアンケートでは、空港利用時に不安を感じる場面やスタッフに覚えてほしい手話表現を把握し、教材内容へ反映しました。若山さんは、手話表現の確認から動画編集、レイアウト制作まで一貫して担当し、実務に役立つ教材として完成させました。

那覇空港スタッフの研修風景

現在、本教材は羽田空港グループ会社や委託先企業において、社員研修や自主学習教材として継続的に活用されています。さらに、2026年6月からは那覇空港コーディアルサービス株式会社にも導入され、活用の場が全国へと広がっています。利用した社員からは、「楽しく気軽に学ぶことができる素晴らしい教材です。社員同士でも手話を交えた会話ができるようになりたい」といった声が寄せられ、手話への関心や学習意欲の向上にもつながっています。また、国内の他空港からも導入に関する問い合わせや使用希望が寄せられており、「手話カレンダー」の活用の輪はさらに広がりつつあります。

卒業研究から生まれた教材が、実際の空港現場で継続的に活用され、多くの社員の学びを支えていることは、本学の教育・研究成果が社会実装へと結び付いた好事例といえます。今後も産学連携による実践的な教育・研究を通じて、誰もが安心して利用できる空港づくりに貢献してまいります。

2026年10月4日から7日の手話カレンダー  手話カレンダーの10月のまとめ

画像は4枚あります。上段は羽田空港スタッフの研修風景の写真、中段は那覇空港スタッフの研修風景の写真です。

下段左は2026年10月4日から7日の手話カレンダーの画像、下段右は手話カレンダーの10月のまとめの画像です。

(総合デザイン学科 伊藤三千代、井上征矢/2026年7月28日)