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- 2026年07月08日
- 学生・卒業生の活躍・活動
大学院生が総務省ICTスタートアップリーグに採択

本学大学院 技術科学研究科 産業技術学専攻 情報科学コース1年で白石研究室所属の岡本直也さんが、総務省主催の起業家支援プログラム「ICTスタートアップリーグ」(令和8年度)に採択されました。
岡本さんは「手話認識AI搭載アプリ開発及び実証・普及」をテーマに、ろう者や難聴者が手話でスマートフォンへ文字入力できる環境の実現を目指し、研究・開発に取り組んでいます。
多くのろう者にとって手話は第一言語ですが、現在普及しているスマートフォンの入力環境は、手話を第一言語または日常的なコミュニケーション手段とする方々の言語的背景や入力方法の多様性を十分に考慮したものとは言えません。
本事業では、スマートフォンのカメラを用いて手話を認識し、日本語テキストへ変換するAndroid向けアプリの開発・実証・普及に取り組みます。チャットや検索、文章作成、操作など日常生活のさまざまな文字入力場面において、手話をそのまま活用できる入力環境の実現を目指しています。
技術的な特徴として、クラウド通信に依存しないオンデバイスAIによる低遅延な認識処理や、プライバシーに配慮した設計を採用しています。また、利用者が認識結果を修正した履歴を活用し、継続的に認識精度を向上させる仕組みの研究開発も進めています。これにより、利用者ごとの手話表現の違いに適応しながら、実用性の高い入力環境の実現を目指しています。
岡本さんは、ろう当事者としての経験やこれまで培ってきたAI・ソフトウェア開発の知見を生かしながら、大学院での研究成果を社会実装へつなげることを目標としています。今回の採択を契機として、手話を活用した新たな情報アクセシビリティの実現と誰もが利用しやすいコミュニケーション環境の構築に向けた取り組みをさらに加速させていく予定です。
「ICTスタートアップリーグ」とは
総務省による「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機に2023年度からスタートした支援プログラムです。総務省事業による研究開発費の支援や伴走支援に加え、メディアとも連携を行い、参加したスタートアップの事業や取り組みを多くの人に広めていきます。スタートアップを応援する人を増やすことで、事業の成長加速と地域活性にもつなげるエコシステムとしても展開します。
画像は2枚あります。
1枚目が総務省「ICTスタートアップリーグ」キックオフイベントにて、採択者として登壇し、事業概要について紹介している様子です。
2枚目が開発中の手話認識AI搭載アプリのイメージ画面です。スマートフォンのカメラで認識した手話を日本語テキストへ変換し、チャット、検索、文章作成、アプリ操作など、日常生活におけるさまざまな文字入力場面での活用を想定しています。
(産業技術学部 白石優旗/2026年7月8日)