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  • 2026年04月14日
  • 学生・卒業生の活躍・活動

研究員の設楽さんが文部科学大臣表彰を受賞

透明ディスプレイを挟んで向かい合う2人の人物。手前の人物は後ろ姿で、奥の人物は正面を向いている。2人の間に置かれた透明なアクリル板状のディスプレイに日本語のテキストが両面に表示されており、会話の字幕として機能していることが伝わる。

本学産業技術学部研究員で本学卒業生の設楽明寿さんが、筑波大学博士後期課程在学中に取り組んだ研究プロジェクト「透明字幕ディスプレイによる双方向字幕可視化技術の開発」にて、令和8年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞しました。

2枚の画像で構成されたシステム説明図。
左側の画像では、テーブルを挟んで向かい合う2人(ろう・難聴者と聴者)の人物が描かれている。右側の人物(聴者)が話すと、その音声がマイクで拾われ、テーブル中央に置かれた透明ディスプレイと両者の視線の間を結ぶ赤い矢印によって、音声が字幕に変換されて双方向に伝達される仕組みが図示されている。ディスプレイの両側に向けて情報が届くことが、矢印の方向で示されている。
右側の画像では、透明ディスプレイのクローズアップが示されている。ディスプレイの上部(「for DHH Person」)にはろう・難聴者向けに大きく読みやすい日本語の字幕が表示されており、下部(「for Hearing Person」)には聴者向けに話し手が誤認識を確認するための文字が表示されている。透明なディスプレイ越しに相手の表情やボディーランゲージも同時に確認できる構造であることが視覚的に示されている。

本研究では、透明ディスプレイを用いたリアルタイム字幕システムを提案しています。音声認識による文字起こし結果をディスプレイの両面に表示することで誤認識を話し手がその場で確認でき、透明度の高いディスプレイにより表情や身振りなどのボディーランゲージを維持したまま会話が可能となります。ろう・難聴者と聴者の間のコミュニケーション支援において、実用性の高い技術として評価されました。

受賞メンバーは、落合陽一(筑波大学)、設楽明寿(筑波技術大学)、山本健太・鈴木一平(筑波大学)、奥山健太郎(株式会社ジャパンディスプレイ)です。研究の詳細は、筑波大学デジタルネイチャーグループのプロジェクトページをご参照ください。

受賞業績:透明字幕ディスプレイによる双方向字幕可視化技術の開発,落合 陽一,設楽 明寿,山本 健太,鈴木 一平,奥山 健太郎

文部科学大臣表彰 受賞者一覧

写真は2枚あります。上段は、透明ディスプレイを挟んで向かい合う2人の人物。手前の人物は後ろ姿で、奥の人物は正面を向いています。2人の間に置かれた透明なアクリル板状のディスプレイに日本語のテキストが両面に表示されており、会話の字幕として機能していることが伝わります。中段は2枚の画像で構成されたシステム説明図で、左側の画像では、テーブルを挟んで向かい合う2人(ろう・難聴者と聴者)の人物が描かれています。右側の人物(聴者)が話すと、その音声がマイクで拾われ、テーブル中央に置かれた透明ディスプレイと両者の視線の間を結ぶ赤い矢印によって、音声が字幕に変換されて双方向に伝達される仕組みが図示されています。ディスプレイの両側に向けて情報が届くことが、矢印の方向で示されています。 右側の画像では、透明ディスプレイのクローズアップが示されています。ディスプレイの上部(「for DHH Person」)にはろう・難聴者向けに大きく読みやすい日本語の字幕が表示されており、下部(「for Hearing Person」)には聴者向けに話し手が誤認識を確認するための文字が表示されています。透明なディスプレイ越しに相手の表情やボディーランゲージも同時に確認できる構造であることが視覚的に示されている。

(産業技術学部 白石 優旗/2026年4月 8日)