国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

トピックス

  • 2026年02月26日
  • 社会との共創

気象台との連携事業を実施しました(令和7年度)

気象台による火山の噴火に関する講演の様子(オンラインの画面) 水戸地方気象台の見学において、学生が風向計を実際に触って観察する様子 天久保キャンパスの出前講座位において、学生がグループワークで話し合っている様子

本学は、東京管区気象台・水戸地方気象台との連携協定に基づき、毎年防災における要配慮者対策を中心に、様々な連携事業を実施しています。
令和7年度も以下の連携事業を開催しました。

熊本聾学校中学部を対象とした合同防災教育

9月18日 水曜日に、熊本県立熊本聾学校中等部3年生を対象とした合同防災教育を開催しました。

前半は、熊本地方気象台の火山防災官から「阿蘇山と火山の話」というテーマで、火山噴火の仕組みや観測方法、噴火時の避難行動などについてご講演いただきました。後半は、本学共生社会創成学部の青木千帆子准教授が、オンラインで防災グッズをテーマに講演しました。
実際に阿蘇山から噴出した火山灰に触れたり、災害時に役立つグッズに関するクイズに挑戦するなど、楽しみながら防災への理解を深めました。

          

水戸地方気象台の見学

12月17日 水曜日に、視覚障害をもつ春日キャンパスの学生14名、聴覚障害をもつ天久保キャンパスの学生6名で、水戸地方気象台を見学しました。

最初に気象観測施設や観測測器などの見学をさせていただきました。視覚障害のある学生にも分かりやすいように、測定機器は実際に触らせていただきました。続いて、気象台から「防災情報を使って身を守る-気象編-」、「地震から身を守る-地震・津波-」という2つのテーマについてご講演いただきました。

講演後は、昨年つくば市内で起こった竜巻等の突風への対応や、災害時に気象庁に期待することなどについて、気象台職員と学生で意見交換を行いました。
参加した学生からは、「気象情報がどのような過程を経て分析され、私たちの命や暮らしを守るために発信されているのかを具体的に学ぶことができた」(天久保キャンパス学生)、「普段は立ち入ることのできない観測設備や業務の様子を間近で見ることができ、大変貴重な経験となった。特に、雨量計や気温・風向風速を測定する機器を実際に触れることができた点は印象深く、気象観測がどのように行われているのかを体感的に理解することができた」(春日キャンパス学生)などの感想があり、気象業務や災害対策について理解を深める貴重な機会となりました。

                                            

東京管区気象台による出前講座とグループワーク

1月20日 火曜日に、天久保キャンパス学生15名を対象に、「気象庁の業務と局地的大雨について」というテーマで、東京管区気象台要配慮者対策係による出前講座を行いました。講座では、不安定降水のしくみや、その予測方法について分かりやすく解説いただきました。

続いて、「どうする?つくばで局地的大雨」というテーマで、「大気が不安定」と予報があった場合の、雷雨や竜巻などへの対策や行動について考えるグループワークを行いました。

参加した学生からは、「特に印象に残ったのは、雲の動きをみることによって、これからの天気を推測することができる点である。今回の講義で天気の変化の仕組みを学ぶことができたため、実際の天気を観察して判断し、自身の生活の流れをより安全かつ合理的に決定していきたいと感じた」、「注意報が出たからといってずっと家にいるのではなく、雨の降る場所や雷・風の強さを調べ、状況に応じて判断する柔軟な考え方が重要だと思った」などの感想が聞かれました。気象予報を踏まえた適切な行動判断のあり方について、改めて考える貴重な機会となりました。

 

来年度以降もこのような連携活動を通じて、防災分野における要配慮者対策の推進に協力してまいります。

写真は、全部で3枚あります。左の写真は、熊本聾学校での講演の様子(オンラインの画面)、中央の写真は、学生が風向風速の危機を触っている様子、右の写真は、グループワークの様子です。

(産業技術学部 井上征矢/2026年2月26日)