国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

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  • 2023年9月 4日
  • 視覚

海外研修(欧州)を実施・チェコのサマーキャンプに参加

上は集合写真。左下はイタリアの参加者たちと宮武さん。右下はブラインドサッカーを楽しむ宮武さんとワークショップ参加者たち。

8月17日 木曜日から23日 水曜日にかけて、チェコ共和国にて開催された欧州の視覚障害学生サマーキャンプICC(International Camp on Communications and Computers)に学生1名と教員1名が参加しました。学生は情報システム学科3年の宮武克弥さん、引率と現地運営を担当した教員は情報システム学科の小林です。この海外研修は、令和5年度国際交流加速センター運営委員会事業の一環として実施され、参加学生は筑波技術大学基金からの助成を受けました。

2019年のイギリスでの開催の後、コロナ禍により対面イベントは3年間実施されていませんでした。そのため、今回は4年ぶりのサマーキャンプ参加になりました。会場は世界遺産にも登録されているテルチにあるマサリュク大学の研修施設で、2013年に参加した際も同じ施設での開催でした。12ヵ国から集まった参加者は例年よりは少なめの35名であったため、期間も従来の10日から7日に縮小されました。

サマーキャンプのスケジュールは、連日行われる午前と午後のワークショップ、夕方のアクティビティで構成されます。宮武さんはプレゼンテーションやSNSを利用するコミュニケーション系のワークショップやChatGPTを使うICT系ワークショップ、ブラインドサッカーを楽しむものなどに参加しました。アクティビティとしてはタンデムバイクやボート、テルチの街を巡るツアーなどを楽しみました。小林は画像処理によって体の動きを検出してマイクロコンピュータでサーボモーターを動かすプログラムを作るワークショップを実施しました。また、1日会場の外に出るエクスカーションの日はブルノの科学博物館・VIDAセンターを訪れ、展示を体験したり、豚の心臓の解剖・触察などを体験しました。

宮武さんは到着直後よりギリシャやイタリアの参加者らと交流したり、1週間同室であったスロベニア・オーストリア・ハンガリー・クロアチアの学生たちとの会話を楽しんだり。とても充実したキャンプを過ごしていたようです。キャンプ終了後はマサリュク大学のPetr Penaz先生に同大学の障害学生支援センターであるTeiresias Centerをご案内頂くなど、学ぶことの多い研修となりました。

(情報システム学科 小林 真/2023年9月4日)