国立大学法人筑波技術大学 筑波技術大学は視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。

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  • 2022年3月 8日
  • 全学

第20回国際シンポジウムを開催

Harper博士による講演の様子Morrison博士への質疑応答の様子

2月21日 月曜日、第20回国際シンポジウムをオンラインで開催しました。今回は「障害者の情報アクセシビリティに関する技術的動向」をテーマとして、オーストラリアで公的電話リレーサービスについて研究されているPhil Harper博士,イギリスのマイクロソフトで視覚障害者へのAI支援について研究されているCecily Morrison博士にご講演頂きました。

本シンポジウムは日英逐次通訳、日英字幕、日本手話通訳、点字資料などの情報保障のもと、学内外から102名の参加者がありました。まずHarper博士には、「オーストラリアにおける聴覚障害者のアクセシビリティに関する動向」というテーマでご講演頂きました。Harper博士はろう者であり、講演はオーストラリア手話で行われました。講演後の質疑応答では、電話リレーサービスの品質についての話など、日本でも昨年始まった電話リレーサービスに関するお話が多く寄せられました。

続いてMorrison博士には、「Me, My Phone, and AI : Looking to the future.」というテーマでビデオにてご講演頂きました。ビデオでは、AIが視覚障害者の歩行支援を行う最新の研究の様子や、視覚障害児への教育ツールなどをご紹介頂きました。講演後の質疑応答にはMorrison博士にもご登場いただき、AIが視覚障害者へ果たす役割や期待について質問が寄せられました。

写真は、Harper博士による講演の様子(左)と、Morrison博士への質疑応答の様子(右)です。

(国際交流加速センター長 平賀 瑠美/2022年3月8日)