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  • 2022年2月 2日
  • 聴覚

第17回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム(オンライン特別企画)を開催

(左)意見交換を行う学長の様子、(右)会議の資料と参加者数名が表示されたZoom画面の様子

日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では、「第17回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」を2021年11月から12月31日の約2ヶ月間、オンラインで開催しました。本年の全体テーマは「原点を踏まえて考えるこれからの支援―時代の変化を受けて―」。5つ配信企画と、参加型企画、ウェブコンテンツを展開し、のべ1049名の方々にご視聴いただきました。

配信企画としては、以下の5つを行いました。

リアルタイム配信で実施した企画1「いま・ここをつなぐ~支援ルームふらっと探訪~」では、京都大学、北星学園大学、九州ルーテル学院大学の協力の下、コロナ禍で難しくなっていた支援室訪問をオンラインで実現し、改めて全国の支援関係者が繋がりを持つことのできた有意義な時間となりました。企画2「これからの時代の中で変化する支援・変わらない支援~聴覚障害のあるコーディネーターの視点から~」では、オンライン授業が導入される今必要とされる支援と、変わらず必要な支援のマインドとは何かを、企画3「オンライン時代の情報保障者養成を考える」では、オンラインでの支援者養成について、各大学の実践報告をもとに議論しました。さらに、企画4「互いの思いに気づいてみよう~よりよい支援につなげるために~」では、聴覚障害学生・支援学生・教職員がひとつの題材をもとにグループディスカッションし、よりよい支援の担い手となるための気付きを得ることができました。

参加型企画として実施した「聴覚障害学生支援実践事例コンテスト2021特別編―聴覚障害学生支援の思いを伝えるコンテスト―」は、今年度新たに設けた動画部門に4作品、昨年度に引き続き実施した川柳部門に68作品の応募があり、甲乙付けがたい素晴らしい作品が数多く集まりました。企画4の前後にリアルタイム配信で実施した「コンテスト結果発表」では、受賞者の喜びの声に大いに盛り上がり、最後に、文部科学省学生・留学生課長 藤吉尚之様、及び、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク代表及び本学学長の石原保志より、講評の中で学生、支援関係者にあたたかなコメントと励ましのお言葉をいただきました。

また、期間限定ウェブコンテンツとして「正会員大学・機関紹介特設ページ」も公開し、各大学のホットトピックスを紹介しました。

(左)意見交換を行う学長の様子、(右)会議の資料と参加者数名が表示されたZoom画面の様子

1枚目の写真は「コンテスト結果発表」での表彰。2枚目の写真は、企画1「いま・ここをつなぐ~支援ルームふらっと探訪~」の様子です。 各企画の企画主旨や講師、コンテストの応募作品は 、PEPNet-Japanウェブサイトにてご覧いただける他、報告書を後日発行予定です。

(障害者高等教育研究支援センター 白澤麻弓/2022年2月2日)