タイトル:ユニバーサルデザイン 筑波技術大学生ら「歩み寄る姿勢で」 つくば市職員 実践通じ学ぶ 本文:誰もが使いやすいユニバーサルデザインへの理解を深めようと、聴覚・視覚障害者が学ぶ筑波技術大(茨城県つくば市)の学生ら24人が25日、つくば市役所で若手の市職員に実践的な研修をした。学生らが普段の体験を伝えることで、設備を整えるだけでなく、配慮が行き届いた改善策を目指す。(大野孝志)  大学が市の委託で2007年度に始めた。19回目の今年は主に入庁5年以下の約80人の職員が参加。ゴーグルで見えにくさを体感し、手話や筆談での窓口対応を体験したほか、庁舎の点字ブロックや多機能トイレを検証するなどした。  バス停から正面玄関までを学生らが白杖(はくじょう)で歩き、職員に「点字ブロックは安全に歩くためのもので、目的地まで導いてくれない。分岐があると、先の情報がわからない」と伝えた。介添えの職員を呼び出すインターホンまで点字ブロックがつながっておらず、端末の汚れも気になった。  市民団体の車いす利用者も講師となり、歩道の数センチの段差に苦労することや、多機能トイレは広い点は評価できるが、視覚障害者にはどこに何があるのか把握しづらいことなどを知らせた。職員らは気付いたことを付せんに書き、良い例や要改善点に分けてまとめた。  入庁1年目で初参加の市民協働課主事上野織羽(おりは)さん(24)は「視野や明るさなど必要な配慮は人それぞれ。対応が画一的にならないよう、積極的に声をかけたい」と話した。  全盲の筑波技術大3年酒寄寛也さん(21)は「コミュニケーションを取ることが、障害者のバリアを乗り越える手掛かりになる」と語り、聴覚障害のある2年桜井希光さん(20)は「聞こえ方も手話の理解度も人により違う。相手を思いやり、歩み寄る姿勢を」と願った。 (c).中日新聞社 無断転載、複製、頒布は著作権法により禁止されています