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熊本地震により被災した大学への遠隔情報保障支援の実施(PEPNet-Japan)

本学に事務局を置く日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では、平成28年度熊本地震で被災した大学への大学間遠隔情報保障支援を実施して参りました。 4月14日の震災発生以降、被災地域の関係大学数校に対して必要な支援について確認を取りつつ状況を見守っていました。校内の安全が確認され授業が再開されてから、熊本県にある九州ルーテル学院大学からの要請を受け、特別プロジェクトの実施を決定し、直後に本学の磯田助手と三好准教授が現地にて操作方法等のレクチャーも担当しました。

支援の実施にあたりご協力頂いた大学は、東北福祉大学・宮城教育大学・同志社大学・大阪教育大学の4大学で、2週間の準備期間の後に6月29日 水曜日より毎週2コマの授業に遠隔情報保障を提供してきました。特に東北の2大学からは、平成23年に発生した東日本大震災の際に全国の大学からの遠隔情報保障の支援を利用されていた経験から「その時の恩返しがしたい、少しでも役に立てれば」という強いご意向のもとご協力を頂きました。

今回の支援で用いているのは、本学の三好准教授が開発した「T-TAC Captionシステム」です。東北地区への支援経験以降、より簡便に遠隔情報保障の利用が可能となるシステムとして開発を進め、これまでも高等教育機関のみならず初等中等教育場面でも運用を重ねてきました。また、PEPNet-Japan「遠隔情報保障事業」として4年間実践を重ねてきた経験から、大学間での支援実施を円滑に進めるためのノウハウが各大学に培われていたこと、大学相互が協力しあうことのできるネットワークが形成されていたことに加え、支援での活用が可能なリソースを本学が有していたことも、今回のプロジェクト実施が可能となった背景にあります。

前期期間の支援の節目を目前にした7月26日 火曜日には、九州ルーテル学院大学・協力大学3大学と本学をテレビ会議でつなぎ、交流会を実施しました。この中では、離れた場所からもサポートができて良かったという声や、各大学の支援方法が学内の支援でも参考になっている、などの意見が聞かれました。

本取り組みについて、メディアでも報道もされています。
河北新報 7月22日掲載  「<東北福祉大学>熊本の聴覚障害学生をサポート」

(障害者高等教育研究支援センター 磯田 恭子/2016年7月29日)