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SA591:日本語社会とコミュニケーション

科目番号、授業科目名

SA591、日本語社会とコミュニケーション/Education and Psychology of Person with Hearing impairment

科目区分、必修・選択、授業の方法、単位数

産業技術学部 教養教育系科目、選択、講義(対面)、2単位

履修年次、開設学期

2年次、1学期

受講対象

産業情報学科

担当教員

脇中 起余子


科目の到達目標

・日本語社会で求められる行動様式を考察する。
・手話表現などを通して、日本語の微妙なニュアンスの理解を深める。

学習の項目別目標

1.日本語社会に対する理解を深める
・日本語社会では、「察する」ことや「空気を読む」ことが求められることを理解する
・日本語社会では、「場」や「空気」に合わせた日本語表現が求められることを理解する
・最近話題になることが多い社会現象(「空気が読めない」「パワーハラスメント」など)に関する理解を深め、適切な解決方法を考える
・日本語社会に生きる聴者の行動様式を理解し、聴者の世界と聴覚障害者の世界の両方を行き来する力(ソーシャルスキル)を身につける
2.日本語に対する理解を深める
・日本語の微妙なニュアンスの違いを、手話表現の仕方を考えるなかでさらに理解する
・手話通訳者の口形と手話の間に「ずれ」がある可能性について考察する
・日本語の手話翻訳に関して、聴者に説明できる力を身につける


授業概要

 本講義では、「察する」ことが求められる聴者の日本語社会で生きる力の育成に重点を置く。場面設定やグループ協議を通して、聴者の世界と聴覚障害者の世界の両方をスムーズに行き来できるスキルを身につけることを主要目的とする。
 また、手話表現などを考える中で、日本語の微妙なニュアンスのみならず、相手にどんな印象を与えるかまで考察する。

時間外学修に必要な学習時間の目安

目安 準備学修1時間
事後学修3時間

授業計画

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  • ガイダンス、自己紹介、コミュニケーションと聞く姿勢、日本語の意味を深める①
    (キーワード)コミュニケーション、聞く姿勢
    (予習)シラバスを読んで、全体の流れを把握する(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 日本語の意味を深める②、場面設定(言い方によって事態はどう変わるか)
    (キーワード)事態の収拾、気が収まる
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 日本語の意味を深める③、場面設定(「Youメッセージ」と「Iメッセージ」)
    (キーワード)Youメッセージ、Iメッセージ
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 日本語の意味を深める④、場面設定(相談や質問にどう答えるか①)
    (キーワード)機転、中立性、公平性、誠実さ
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 日本語の意味を深める⑤、場面設定(相談や質問にどう答えるか②)
    (キーワード)機転、中立性、公平性、誠実さ
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • ことばの意味のずれ、いろいろな場面設定
    (キーワード)ことばの意味のずれ
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 場面設定(先輩のミスの指摘の仕方)
    (キーワード)ストレートな言い方、オブラートに包んだ言い方
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • ことばの意味の解釈のずれ
    (キーワード)ことばの意味の解釈のずれ
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 場面設定(「はっきり言えよ」と「察してよ」)
    (キーワード)空気を読む、自己主張力と協調性
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 場面設定(聴覚障害者と日本語)
    (キーワード)日本語の間違いとずれ
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 場面設定(「一人前」と「半人前」、上下関係や親疎関係を考慮に入れた言い方)
    (キーワード)「一人前」・「半人前」としての言い方、上下関係 親疎関係
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • メンタル不全、違う方向から考えてみる①
    (キーワード)メンタル不全、認知療法、こころの仕組み図
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 考え方を少し変えてみる②、説得力のある要望文を書く
    (キーワード)こころの仕組み図、説得力
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 「中立・公平」「誠実」を大切に
    (キーワード)中立性と公平性、誠実さ、ソーシャルスキル
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)
  • 一学期の振り返り
    (キーワード)振り返り
    (予習)授業で示された事前課題に取り組む(1h)
    (復習)授業で示された事後課題に取り組み、〆切を守って提出する(3h)

履修条件

・他受講生と積極的に意見交流しようとする姿勢があること。
・手話でのコミュニケーションが一定できること。

学習に必要な知識・技能等

・他受講生と積極的に意見交流しようとする姿勢があること。
・手話でのコミュニケーションが一定できること。


成績評価方法

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期末試験小テストレポート発表作品学習計画その他合計
総合評価 0 0 70 30 0 0 0 100
総合力指標 知識 0 0 20 0 0 0 0 20
技能 0 0 20 0 0 0 0 20
応用 0 0 20 0 0 0 0 20
表現 0 0 10 10 0 0 0 20
協調 0 0 0 10 0 0 0 10
意欲 0 0 0 10 0 0 0 10
  • 知識:知識を取り込む力
  • 技能:技能を修得する力
  • 応用:想起・解釈・問題解決能力、思考・推論・想像する力
  • 表現:プレゼンテーション力(提示・発表・伝達する能力)、コミュニケーション力(思考・感情を伝達する能力)
  • 協調:コラボレーション力(共同・協調する能力)、リーダーシップ力(統率力、指導力)
  • 意欲:自ら考え行動する力(学習に取り組む姿勢・意欲、チャレンジ精神、自己管理能力)

成績評価基準

  • 知識:いわゆる「社会常識」について、基礎的知識を身につけている。
  • 技能:いわゆる「社会常識」について、基礎的な運用や適切な利用ができる。
  • 応用:学習したことを実際的に応用できる。多面的な見方ができる。
  • 表現:自分の考えなどを正確でわかりやすい日本語で表現できる。
  • 協調:グループ活動を進めることに貢献できる。
  • 意欲:配布資料を整理・保存できる。新しく学んだことや自分の課題をまとめようとする。

教科書・教材・参考文献・配布資料等

教科書は指定しない。毎時プリントを配布するかネットで見られるようにする。

授業における配慮

手話、板書、プリントなど視覚情報を多用する。

受講生に望むこと

 社会で自立した人間として生きるためには、「社会常識」を知っているだけでなく、自分の意見をまとめ、他人の意見をつかみ、グループ作業を進める力が必要である。そのために、自分の障害を適切に説明できる力、周囲の状況に応じて適切な解決方法を考える力、相手の反応を予測し、相手も自分も納得できる方法を考える言動ができる力が求められる。「すみません」「ありがとう」と言える力も大事だが、それだけでは解決できない事態に対処できる力も必要である。授業ではいろいろな場面を設定するが、答えは一つではない。他受講生と積極的に意見交流する中で、聴者が多い世界で求められる適切な行動様式について考察してほしい。

教員実務経験