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被災地の聴覚障害学生を全国の大学生が支援

技術指導の様子本学障害者高等教育研究支援センターに事務局を置く日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では、東日本大震災で被災した大学のうち、聴覚障害学生に対する情報保障体制を新学期から整えることが困難な大学に対して、「モバイル型遠隔情報保障システム」を活用し、遠隔地からの情報保障支援を実施いたします。本ネットワークでは、聴覚障害学生支援に積極的に取り組んでいる全国の大学・機関と連携し、高等教育機関等で学ぶ聴覚障害学生に対する支援体制の確立をはかることで、情報や実践の蓄積と、他大学・機関への発信の2つを目指して活動を行っています。このたびの震災に際して、連携大学機関及び関係者の皆様から「被災した東北地区の聴覚障害学生のために何か支援ができないか」という声が集まり、また、東北地区の大学の支援担当者から、通常の支援体制を整えるのが困難で、聴覚障害学生の学業に支障を来すおそれがあるとの状況報告を受け、遠隔での情報保障支援の実施に至りました。 「モバイル型遠隔情報保障システム」とは、2~3名の入力者が連携しながら話者の言葉を要約して字幕化する「パソコンノートテイク」を、携帯電話に表示させるシステムです。入力者と利用者が離れた場所にいても情報保障できるのが特徴です。携帯電話を使用するので、大がかりな設備がなくても利用することが可能です。教室内の講師の音声を、携帯電話で字幕作成側の大学に送り、その音声を聞きながら字幕を作成します。作成した字幕はインターネットを介して、聴覚障害学生が持っている携帯電話(iPhone)のウェブブラウザ上で表示・更新されます。このような方法によって、遠隔地からの支援を簡易に実現できます。今回はPEPNet-Japan連携大学であり、また本学と連携協定を結んでいる宮城教育大学を中心として、宮城県内の4校に対して本支援を実施いたします。支援側の大学は、同志社大学、群馬大学など連携大学・機関を中心に11の大学の学生が入力者として携わり、多くの学生が授業の合間などに時間を活用して、ボランティアで本取り組みにご協力を頂きます。支援実施に先立ち、同志社大学、関西学院大学、早稲田大学の3会場において、本学教員が、7大学の教職員および学生を対象にシステムの概要説明並びに技術指導を行いました。取り組みの詳細についてはこちらのページよりご覧下さい。

(障害者高等教育研究支援センター 白澤 麻弓/2011年5月16日)