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対談・筑波技術大学に期待すること(高屋敷氏&品田氏)

対談する3名
対談する3名。左から品田氏、高屋敷氏、大越学長。

大越 本日は、全国難聴児を持つ親の会・会長の高屋敷光男様、埼玉県県立特別支援学校坂戸ろう学園教諭で本学卒業生の品田千紘様をお迎えしまして、対談を行うことになりました。高屋敷さん、品田さん、お忙しい中ありがとうございます。

国立大学は、各大学の機能強化に向けた取組などを広く社会にアピールし、財政支援の充実などについて理解増進を図ることが必要であります。外部有識者の方々と対談を行い、その内容を「国立大学フェスタ2015」に合わせて本学のHPで公開し、本学の存在意義等をアピールしていきたいと思います。テーマは「筑波技術大学に期待すること」として、筑波技術大学に求める人材像とか、品田さんは本学卒業生ですので大学で体験をして良かったこと、もっと学びたかったこと、後輩に期待することなど、自由に対談したいと思いますので、よろしくお願い致します。

高屋敷 私は親の会の立場になりますが、筑波技術大学は聴覚障害者の最高峰の専門的な大学ですので、この大学の存在と目的や方向性をアピールして頂き、中学生、高校生辺りからそれらを知る機会を多く持てればと思います。

大越 高校、主に特別支援学校ですが、修学旅行などで本学に来て頂けるような仕組みを作っています。高大連携事業の中でも、遠くにある高校から東京見学と筑波技術大学見学のコースとか、そういうものが増えています。まずは本学を知って頂く、さらに中学にも広がるよう活動をしていきたいと思います。

高屋敷氏
全国難聴児を持つ親の会会長・高屋敷光男氏

高屋敷 筑波技術大学の教育環境はここでしか味わえないものですので、子供達には学ぶ意欲を持ってここで色々なことを味わってもらい、その中で今後自分がそれをどう活かしていくかを考えていってほしいですね。ただ、この環境が卒業した以降もあるかというと、はっきり言ってないだろうと思いますが、この経験を今後、活かして行ってほしいと思います。

大越 確かに本学の環境は、一般の社会とは少しかけ離れているとも感じます。授業では100%情報保障を行っていますが、社会体験するようなものは少ないかもしれません。産業技術学部の中の交流だけではなく、保健科学部の視覚障害学生や他大学の学生とも交流するとか、地域の中高生との総合的学習等を連携で行うとか、もっと社会に繋がるようなことを積極的に取り入れたいと思います。

学生には企業へのインターンシップに参加し、社会経験を増やすことを推進しています。一般の社会はこんなに厳しいものだということを体験することで、学生が社会を知る1つのきっかけにもなりますし、企業側にも本学の学生を知って頂くことで、受け入れるための体制を整えて頂くきっかけにもなると思っております。 その他、アルバイトばかりで学習がおろそかになってしまっては困るのですが、アルバイトもよい社会勉強になると私どもは考えていますので、アルバイトをしている学生も多いようです。品田さんは学生時代にアルバイトはしましたか。

品田 はい。大学生のときにマクドナルドや洋服メーカーのGAPでもしていました。また、筑波技術大学が中心的な役割をしている「日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)」でもしていましたので、3か所で経験しました。

大越 品田さんは、他にもスポーツが得意で、バトミントンでデフリンピックにも出場されましたよね。

品田 はい、2013年にはブルガリア共和国の首都ソフィアで開催された「第22回夏季デフリンピック大会」にバドミントンの選手として出場し、シングルスで8位、ダブルスで4位という成績でした。

大越 本学の学生や卒業生はデフリンピックに多数出場しています。アジア大会や国際大会にも出場していますので、大学としても経済的なことも含めて出来る限り応援しています。

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