感覚代行の概念


感覚代行器とその種類
現在、感覚の代行が実現されているのは視覚と聴覚の代行である。義手のための触覚代行、味や匂いの感覚代行も将来的には実用化されるであろう。

感覚代行器のシステム構成
図に示すように感覚代行器は大別すると3つの要素から成り立つ。

感覚代行システムのブロック図

第1の要素はセンサ部であり、光や音を電気信号に変換する機能をもつ。この要素はあたかも眼や耳の受容器に相当する。
第2は信号変換部であり、インタフェース部にセンサ信号を処理・変換する機能をもつ。生体で言えば、あたかも神経細胞による情報処理のネットワークに相当する。信号変換部の構成方式として、センサ信号の強調とか雑音除去とかの信号処理を行い、光や音響に近い情報を保つ場合と、信号を認識して別の符号や記号などに変換する場合とがある。いずれにせよ、センサ部と変換部とはシステム構成上、一体とする場合が多い。
第3の要素は触覚などの代替感覚系に信号を提示する生体とのインタフェース部である。皮膚とインタフェースする場合には、機械的素子や電気的素子が、眼とインタフェースする場合にはCRTやLEDなどの視覚ディスプレイが、耳とインタフェースする場合にはスピーカやイアフォンなどが使われる。しかし、感覚系にはそれぞれに特殊性があるため、光や音響信号をそのままインタフェース部に提示しても感覚代行器としての機能はうまく果たせない。それゆえ、感覚代行器では代替感覚に情報提示を行うインタフェース部の役割は重要である。

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視覚代行器
他の感覚系から視覚情報を伝達して視覚機能の代行をする目的で作られる機器を指す。他の感覚系とは、視覚障害者は触覚や聴覚が正常に機能しているので、それらの感覚系を使う。理想的には眼と同様の働きをするものがあればよいが、残念ながらそのようなものは実用化されていない。そこで、視覚のうち特定の目的に限定して情報を伝達するものが考えられている。代表的なものには、文字を伝える、図形やパターンを伝える、視環境情報を伝えるものなどがある。視覚代行器の構成は感覚代行器の項目を参照して下さい。

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聴覚代行器
聴覚障害者が会話をしたり、警報などを取得することを支援する目的で作られる機器を指す。健常に機能する触覚や視覚を使って聴覚情報を代替伝達する。この他に、聴覚障害者の情報取得を支援する方式には、補聴器や手話・口話などがある。また、往々にして聴覚障害者に伴う発声・発語障害を矯正訓練するための発話・発語訓練装置も考えられている。聴覚代行器の構成については感覚代行器の項目を参照して下さい。

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