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日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム第10回記念式典
第2部「学生情報交換会」報告


恒例となりました学生企画を今年は日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム第10回記念式典第2部「学生情報交換会」として開催しました。

当日は80名を超えるご参加をいただき、6〜7名で1つのグループを組み、計13グループに分かれ食事・ディスカッションを行ないました。以下に、その様子をご報告いたします。

(学生情報交換会企画担当:筑波技術大学産業技術学部在籍 福島愛未、渡辺彩乃)

情報交換の様子1 情報交換の様子2 情報交換の様子3

以下をクリックすると該当する箇所にジャンプします。
・目的
・ディスカッション
・事前に寄せられたテーマ
・おわりに


・目的

利用学生と支援学生に、情報保障支援におけるお互いの立場を経験してもらうため、今回の情報交換会では、音声を使わないコミュニケーション方法(筆談・手話・身振り・「わからんカード」※の提示など)で進めました。

例えば、音声を主なコミュニケーション方法としている支援学生が、利用学生に情報保障を求めることでいつもと逆の立場を経験することになり、お互いの状況に気づき普段の情報保障支援の場で改善できることなどを見つけることを目的としました。

気づきの例:支援学生 利用学生がどのような情報を得たいのかわかる
      利用学生 支援する側はどういうところに気をつけるべきかわかる

※「わからんカード」とは
「わからんカード」とは、説明がわからなかった、議論についていけなかった、など、話の内容がわからなくて困った時に挙げるカードです。ディスカッション中に使ってもらえるよう、考えて作りました。

わからんカード


・ディスカッション
まずはみんなでお弁当を食べながら、それぞれのグループで自己紹介をしました。各グループ、様々なコミュニケーション方法を用いて和気藹々した雰囲気でした。
つづいて、主に各大学の情報保障支援について情報交換を進めました。
情報交換の様子
今回の学生情報交換会は1時間半と短い時間でしたので、ディスカッションは約30分とさらに短く、事前に参加者の皆様からテーマを募集して(「事前に寄せられたテーマ」参照)、その中から以下の3つに決めておきました。その中からグループごとにテーマを1つ選んでもらい、ディスカッションを行いました。

  • テーマ① 講義中・休憩中の雑談も情報保障するべきかどうか
  • テーマ② 支援中・利用学生が授業に関係のないこと(例:スマホ・内職・寝る)をし始めたときはどう対応したらいいか
  • テーマ③ 普段から利用学生・支援学生同士で意見交換(例:改善してほしいこと)をしやすくするためにはどうしたらいいか

<ディスカッションのまとめ>
それぞれのテーマについて、各グループが作成したまとめの一部を以下に掲載します。

テーマ① 講義中・休憩中の雑談はテイクするべきかどうか
(以下をクリックするとPDFデータが開きます)

テーマ1-1

テーマ② 支援中・利用学生が授業に関係のないこと(例:スマホ・内職・寝る)をし始めたときはどう対応したらいいか
(以下をクリックするとPDFデータが開きます)

テーマ2-1 テーマ2-2

テーマ③ 普段から利用学生・支援学生同士で意見交換(例:改善してほしいこと)をしやすくするためにはどうしたらいいか
(以下をクリックするとPDFデータが開きます)

テーマ3-1 テーマ3-2 テーマ3-3

・事前に寄せられたテーマ
参加者の方々から事前にいただいたディスカッションテーマは以下のとおりです。テーマは、支援学生、聴覚障害学生で分けて集めました。

<支援学生から寄せられたテーマ>
(1)情報保障支援を行っている時に気付いたこと
・支援する立場とされる立場という対等でない関係ができてしまっている
・支援利用学生は、いつも支援協力学生に気を使ってくれる。
・わかりにくいテイクをしてしまった時でも、「次は大丈夫」と励まして頂いてとても嬉しいが、講義内容を理解し難そうにされている時は、本音を隠しているようにも見える。
・話し合いの場でより良い支援方法があれば教えていただきたい
・支援者によって、どこを見て情報保障しているかが違う。例えば、キーボードを見ているのか、画面を見ているのか、それともパワーポイントを見ているのか、発言者を見ているのかということがあげられる。支援者自体の力量も関わってくるところだが、支援者それぞれ見ているところが違う。

(2)本当は改善して欲しいけれどなかなか言い出せないでいること
・個々の支援技術の向上の仕組みと教員の理解の差
・講義の際の座席について、手話通訳は正面から見た方がわかりやすいと思うので、複数の支援利用学生さんが離れて座っている時は一ヶ所に集まって通訳を見て欲しい。しかし、講義中は立ち歩きにくいということもあって、言い出しにくい。
・聴覚障がい学生にも、ノートテイクやパソコンテイクについて一緒に理解して行ってほしい。その上でアドバイスがほしい
・講義中の先生の雑談を打たない支援者がいる。打たないと、聴覚障害学生が困ると思うから打った方がいいと思うが、支援者によって打つ人と打たない人がいるというその曖昧さを改善してほしい
・支援学生との授業外コミュニケーションがうまく取れない。聴覚障害への理解が浅いのも原因かもしれないが、改善したい

(3)聴覚障害学生と一緒に話し合いたいこと
・支援する立場とされる立場という対等でない関係ができてしまっているということから、支援学生との壁や引け目を感じることはないか?あるのであればどういうときに感じるか
・休み時間や空き時間で、目の前に聴覚障がいのある学生がいるにも関わらず、健聴の学生同士が声だけで雑談をして笑っているということがよくある。その時、聴覚障がいのある学生は健聴の学生の話していることがわからないため、孤立した状態で寂しそうにされている。私はこの様子に対してとても悲しい気持ちになるが、手話をある程度習得している健聴学生である私は、このような時どうすれば良いのか、聞いてみたい
・日常でもっともよく使う手話ベスト10を教えてもらい、それについて話し合いたい
・テイクについてアドバイスなど
・支援学生がノートテイキングの際に気をつけるポイント
・対象となる聴覚障害学生が1人の場合、当事者が寝てしまったときは、支援をとめてもいいのかどうかということを話し合いたい
・支援学生が授業中によく寝る人で、寝ているときはテイクを止めてよいといわれているが、寝ているかどうかを確認する余裕がなく、実際は継続してテイクをしている。実際のところ、聴覚障害学生が寝ていると分かった時にはどう対応するのがよいのか
・「今日のテイクどうだった?」「○○してみたけど、大丈夫?」と利用学生に相談しても「大丈夫」と言われることがほとんどで、なかなか具体的な方法まで話し合うことができないことがある。どういった言葉がけをすれば良いか聞いてみたい。また、教室移動の関係で、講義の前後に聴覚障害学生と話す機会が作れずに悩んでいるという支援学生がまわりに多いので、聴覚障害学生との関係づくりについても聞いてみたい

<聴覚障害学生から寄せられたテーマ>
(1)情報保障支援を受けている時に気付いたこと
・他の受講生(健聴者)と同じように講義を受けることができる
・雑談の内容が分かる
・授業内容が深まる
・情報量がより多く得られる
・ディスカッション等、他の人の話も聞けるし、自分の意見も言える
・何らかのトラブルが起きても、臨機応変にすぐ対応ができる
・テイカーさんによっていろいろな差があること。タイピングスキルはもちろん、話の間には一行開けるなど細かいところでいろいろな差がある

(2)本当は改善して欲しいけれどなかなか言い出せないでいること
・連絡が欲しい
・システム的な不具合。例えば私はiPadとパソコンをつないで情報保障を受けているが20%や10%になると通知が出てそれを消すとそれまでの表示が全て消えてしまう。しかし我慢できないほどでもないし学生で解決できることでもないので言えないところもある

(3)支援学生と一緒に話し合いたいこと
・障害理解(聴覚)について
・支援学生が聴覚障害学生に望むことは何なのか知りたい
・自分の大学での支援者は学生が行っているが、支援者がどのようにサポートしていけばよいのかが分かっていないのが現状。また、講義場面によって、支援の方法も変わってきており、それに支援を受ける人、支援者が対応するのに精いっぱい。そこで他大学の支援者がどんな工夫をしているのかを知りたい


・おわりに
今回は音声なしでディスカッションをする!という企画を設けました。

企画が始まる前までは、やっぱり音声を使いたくなるかも、声なしのディスカッションはうまくいかないかも、と心配していましたが、実際に始まるとシーンとした中で時々笑い声だけが聞こえるという不思議な光景が見られました。普段とは相反した立場になることで、支援する難しさ、利用する側の思い、工夫、方法など様々な発見があったと思います。

例えば、ろう学生がわからないことがあってもなかなか伝えにくいという経験、支援していても利用学生がちゃんとわかっているのかわかりにくいなど、このような体験をすることで、わかっているときはうなずくといいんだな、わからないことは積極的にわからないと言ったほうがいいんだなと、普段の自分の行動を見つめなおすきっかけになったと思います。

企画終了後、参加者からは「30分は短い!」「もっと話したかった!」という声を沢山いただきました。きっと1時間、2時間あっても話し足りない、深いテーマだったのではないでしょうか。今回の企画で感じたことを忘れず、大学の情報保障支援の場でも、話し合う・改善していくきっかけにしてもらえればうれしいです。


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第13回シンポジウムを開催します!

第13回シンポジウムを10月28〜29日に札幌学院大学(北海道江別市)にて開催します。詳細は以下バナーをクリックしてご覧下さい。

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