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小学校での活用

写真1 小学校のプール開き 長野サマライズ・センターが2008年から実施してきた「要約筆記体験事業」にご協力いただいている長野県茅野市永明小学校4年生の移動を伴う学校行事での導入実験を行いました。
 日常の教室での支援に加え、もっとも期待されてきた“移動を伴う”機会での支援として、プール開き(プールサイド)、社会見学(バス移動)で実施しました。
 戸外では風の影響で音声取得が厳しく、タイムラグも若干ありましたが、聴覚に障がいのある児童がiPhone 3Gとマイクを持って移動するだけで、場所を選ばない、支援を途切れさせることなく連続して受けられるという、大きな利便性を確認できました。

写真2 小学校社会科見学

 特に、児童同士のコミュニケーションを図るためのゲームが行われたり、見学場所についての事前知識や感想などが話し合われるなど、バスでの移動の最中でも、情報が提供できたことは、今までの支援の中ではできなかった大きなメリットを感じました。
 支援する大人が隣にいることなく、友だちと一緒の場所で参加できることへの喜びの感想が届くとともに、その場にいないパソコン要約筆記者に対して、充分な事前情報の提供が必要であることを利用者である聴覚に障がいのある児童が自ら気付き、「次は、もっとたくさんの情報を自分で集めて送ります」といった発言があるように、当システムが当事者の自立と成長を促していることに、うれしい驚きを感じました。
 また、機械の騒音であふれる場では、健聴の児童にも聞き取れないことが多いようですが、Bluetoothマイクからの音声は良好に取れ、iPhone 3Gをのぞき込む児童も多かったそうです。

 パソコン要約筆記者からは、先生が機器の操作に慣れて準備をお任せできるようになり、現場への移動時間をより長く支援時間としてかけられること、大人や多数の機器が入り込むことに対して感じていた現場での気遣いが必要ない、という利便性の一方、現場の状況が見えないことへの不安、音声トラブルなどで状況がわからない時への不安などがあるものの、回を重ねるごとに工夫を重ね、より良い対応ができるようになってきているとの感想が出されています。

※システム運用のポイント
社会見学などでは、時間が長くなることが予想されるため、iPhone 3G/3GSにバッテリーを装着して頂くよう依頼しておく必要があると思います。

特定非営利活動法人 長野サマライズ・センター

小笠原 恵美子

2010年5月31日

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